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教育システム委員会

委員長
持田製薬株式会社 伊藤 千鶴子

設立目的と背景

  • 設立目的と背景

    • 医薬品の品質には高い信頼性が求められており、信頼性確保には、医薬品の製造管理と品質管理の組織とシステムを運用する“人”が大きく関与しています。このような状況より医薬品製造業、製造販売業に携わる職員に対する教育訓練の重要性は、十分に理解されていますが、その仕組みや基準は、各製薬企業に委ねられており、GMP、GQPに必要な職責をもった職員であっても、その職員の知識・見識および求められる行動等に差があります。
    • 職務遂行のために必要な知識・見識等は、企業の教育訓練の他、先輩社員からOJTとして引き継がれていきますが、昨今の転職に対する意識の変化や雇用形態の変化から、従来であれば当たり前であった知識と見解を積み重ねた職員の確保が難しくなり、知識・見識の蓄積や継承がしにくい職場環境へと変化しています。
    • 知識・見識の継承に関する課題を解決するために、各製薬企業は独自の教育訓練計画や資格認定制度等を設けています。独自の教育訓練は、企業風土にあった柔軟な対応がとれる一方で、到達水準や資格認定基準が他社と異なる可能性があります。この差がそれぞれの職員として必要な説明責任を果たすために必要な視点と行動の理解にばらつきが生じる原因とも考えられます。
    • 製薬企業間において同じ責務をもった職員の“品質への説明責任を果たすための知識と見識のレベル差をより小さくできる教育の在り方と考慮点について議論し、同等の信頼性および品質が確保された医薬品を社会にとどけることをもって、患者の利益、製薬企業の価値向上に貢献することを目的に当委員会を設立しました。

活動実績

  • 委員会は2017年に発足しました。現在は約10名で活動しており、原則月に一度のWeb会議にて、医薬品製造に従事する職員の中でも、とりわけ、ミドルマネジメントに着目し、ミドルマネジメントが習得しておくべき品質保証(製造管理・品質管理)活動の要点について議論を行っています。
  • これまでの研鑽の結果は、日本PDA製薬学会年次大会で報告し、PHARMTECH JAPANの臨時増刊号に掲載してきました。

定例会

  • 開催日時:毎月第一木曜日 18:00~20:00
  • 開催会場:原則Web会議

今後の方針

  • 当委員会は、今後も継続して、ミドルマネジメントが果たすべき品質確保に関する知識、見識と説明責任の視点”について焦点をあてた議論を重ねる方針です。製薬業界全体に対し、ミドルマネジメントの切り口で、このような情報を発信していくことで、委員会の存在価値を高め、品質確保に懸る教育プログラムの立案に寄与する“教育訓練の道先案内人”として認知されることを目標にしたいと考えております。

メンバー募集について

当委員会の活動にご興味があり参加を希望される方は、日本PDA製薬学会 事務局または当委員会委員長(持田製薬株式会社 伊藤)にご連絡ください。

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